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家を「買う」「借りる」はどちらが得?老後に備えてメリット・デメリットを比較

公開日:2024/02/27  更新日:2024/08/02

家を「買う(持ち家)」と「借りる(賃貸)」ではどちらがお得なのか、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。両方のメリットやデメリットを比較して、自分に合った暮らし方を検討しましょう。
今回は、チェックすべきポイントや向いている人の特徴を詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

家を「買う」場合のメリットとデメリットは?

まずは、家を買う「持ち家」のメリットとデメリットを押さえておきましょう。

家を買うメリット

資産になる

購入した家は「資産」になります。もし何らかの理由で手放すことになれば、売却することでお金が入ってきます。基本的に建物は経年により資産価値が下がりますが、立地や状態などによっては資産の落ちにくい家もあります。持ち家があることで将来「売却する」「子どもに引き継ぐ」「賃貸に出す」など自由に選択できます。

ローン完済後は固定費を抑えられる

住宅ローンを完済した後は、固定資産税や修繕積立金などの支払いのみで住み続けられるため月々の固定費を抑えることができます。住宅ローンとして支払っていた分を貯金したり、生活費に充てたりできるのです。賃貸の場合は、住み続ける限り「家賃」を支払わなければなりません。

自由に建て替えやリフォームができる

基本的に賃貸は室内外のリフォームを行えませんが、持ち家の場合は自由に建て替えやリフォームをすることができます。家族のライフステージの変化に応じてリフォームをすることで、快適に長く住み続けることができます。

家を買うデメリット

簡単に引っ越しができない

隣人とのトラブルや周辺環境が変化した場合でも簡単に引っ越すことは難しくなります。売却や賃貸に出すことで住み替えることは可能ですが、賃貸に比べると手間が大きくなります。また買い手や借り手がすぐに見つからない場合もあります。

維持管理が必要

家は劣化しますので、定期的なメンテナンスや修繕が必要です。一戸建ての場合、外壁や屋根などが壊れたときに、修理負担をしなければいけません。マンションの場合は、毎月修繕積立金や管理費などの費用が発生します。住宅ローンを完済しても、その後費用負担なく住み続けられるわけではないということを覚えておきましょう。

固定資産税などの税金がかかる

土地や建物を保有し続ける限り固定資産税・都市計画税がかかります。これらの税金は毎年課税されます。家を購入した後は、住宅ローンの返済だけでなく、税金を支払うための資金も必要となることを覚えておきましょう。

火災保険料などの保険料がかかる

家を買う人の多くは、自然災害に備えて、火災保険や地震保険に加入しています。
火災保険への加入が、住宅ローンを組む際の条件になっているケースも多く、保険料の負担も考慮する必要があります。

家を「借りる」場合のメリットとデメリットは?

ここでは、家を借りる「賃貸」のメリットとデメリットを解説します。

家を借りるメリット

自由に引っ越しができる

賃貸であれば、仕事の転勤・転職やご近所トラブルなど様々な状況に応じて気軽に引っ越しができます。家賃も予算に応じて選べるので、家族が増えれば広めの物件、子どもが独立すればコンパクトな物件などライフスタイルに合わせて調整が可能です。

メンテナンス費用の負担がない

老朽化した建物や設備の修理・メンテナンスにかかる費用は所有者であるオーナーが負担します。過失がなければ修理にかかる費用の自己負担はありません。

固定資産税などの税金が不要

持ち家でかかる固定資産税や都市計画税も不要です。基本的には、賃料や更新料の負担のみで住むことができます。

家を借りるデメリット

家賃を払い続ける必要がある

賃貸に住む場合には「家賃」を支払い続ける必要があり、どれだけ家賃を払っても自分の資産にはなりません。今は大丈夫でも、老後、年金生活となり収入が減った時には、金銭的に負担になるという方もいるでしょう。

自由にリフォームできない

賃貸物件は自由にリフォームができないことがほとんどです。注文住宅のように、希望通りの間取りや設備にすることができないため、自分たちが暮らしやすい条件の物件を探して、賃貸契約することになります。

老後契約しにくい場合がある

老後は、収入面や健康面の不安、保証人がいないことなどを理由に賃貸物件を借りにくいケースもあるので注意が必要です。

コストを比較

生涯コストを考える

家を購入する場合と賃貸物件を借りる場合では、どちらの方がコストがかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。しかしながら、どのような家に住むかによってコストは大きく異なるため、どちらがお得かを単純に比較することはできません。
「どのような時に、いくらお金が必要となるのか」を把握して、生涯コストをシミュレーションすることが大切です。老後の生活など将来のライフプランに合わせてどちらがお得なのか考えてみましょう。
それぞれにかかる費用をご紹介しますので、比較して参考にしてみてください。

家を買う(持ち家)家を借りる(賃貸)
購入時にかかる費用
  • 不動産取得にかかるお金(頭金・印紙税・登記費用・不動産取得税・仲介手数料など)
  • 住宅ローン契約にかかるお金(印紙税・融資手数料・登記費用・団体信用生命保険料・火災保険料など)
購入後、定期的にかかる費用
  • 住宅ローンの返済
  • 固定資産税などの税金
  • 火災保険など保険料
  • メンテナンス費用
  • 管理費・修繕積立金・駐車場代(マンションの場合)
など
賃貸契約時にかかる費用
  • 敷金・礼金
  • 仲介手数料
賃貸契約後、定期的にかかる費用
  • 家賃
  • 管理費・共益費
  • 家財保険料
  • 更新料
退去時にかかる費用
  • 退去費用
  • 引っ越し費用
など

自分に向いているのはどっち?

持ち家と賃貸でそれぞれ向いている人の特徴を見ていきましょう。

家を買う「持ち家」が向いている人

  • 退職までに住宅ローンの完済が見込める人
  • 収入が安定している人
  • 家族が多く4LDK以上の広い家を希望している人

例えば、結婚・出産をしている、転勤の可能性が低い仕事に就いているなど、今後のライフプランがある程度定まっている人は、家を購入しても後悔することは少ないのではないでしょうか。
また、退職後20~30年あるとすると老後の生活で家賃を払い続けることは大きな負担になります。住宅ローンを退職までに完済できる方は老後の支出を抑えることができるため、比較的持ち家に向いています。

家を借りる「賃貸」が向いている人

  • 転勤が多い人
  • 収入が安定していない人
  • ライフプランが定まっていない人

家族構成など今後のライフプランが定まっていない人や、結婚や転職をする可能性が高い、転勤が多い人はせっかく家を購入しても引っ越しが難しい場合があるので、賃貸が向いていると言えます。また、収入が安定しておらず住宅ローン返済に不安がある方も、賃貸物件の方が向いているかもしれません。

将来のライフプランを踏まえて検討を

持ち家にも賃貸にも、メリット、デメリットがあります。将来のライフプランや今後の収入などさまざまな視点から、自分に合うのはどちらなのかを考えるのがおすすめです。後悔のない選択ができるとよいですね。

お住まいをお探しの方はぜひお気軽にご相談ください。

この記事の発信者

平田 高仁
営業,売買担当

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