不動産の購入は人生の中でも大きな買い物です。初めて物件を買う人にとっては不安なことも多いのではないでしょうか。不動産購入において後悔しないためには、必要な知識を身に付けておくことが大切です。
そこで今回は、不動産購入で失敗しないためのポイントを解説していきます。ぜひ不動産購入の注意点として参考にしてください。
不動産購入でのよくある失敗
まずは、不動産購入でのよくある失敗例についてご紹介します。
失敗パターンを知ることで、失敗を防ぐための対策をたてることができます。
ローン返済が苦しくなった
不動産はとても高価な買い物のため、お金の問題はつきものです。
人生には、計画にない想定外のことが起きることもあります。購入時点では返済可能だと考えていたローンでも、途中で返済が難しくなることがあります。
- 新型コロナウイルスの流行で年収が減ってしまった
- 想定よりも教育費用がかかり、ローン返済にしわ寄せがきた
- 住宅の購入費用は安かったが、リフォーム代や維持費が高かった
など
無理な金額でローンを組まずに、完済までに起こり得ることを想定し、余裕をもった金額に設定しましょう。
周辺環境が良くなかった
土地や建物の「周辺環境」が良くなかったという失敗パターンもよくあります。生活するにあたって、周辺に駅やスーパー、病院、学校などがないと、大変不便です。
また、周囲に飲食店が多いところでは、昼間は静かでも夜になると途端に騒がしくなるパターンもあるため、不動産購入の前には、曜日、時間帯、天候などの条件を変えて周辺環境をチェックするとよいでしょう。
資産価値が下がってしまった
転勤などをきっかけに不動産の売却を検討される方がいますが、不動産の購入前に「資産価値」を意識せずに購入をしてしまうと、いざ売ろうという時に売却が難しい場合もあります。
投資目的や今後売却する可能性を考慮するなら、不動産購入時には、ある程度需要があるエリアの物件を購入し、売却時に備えておく必要があります。
不動産購入で失敗しないためのポイント
ここからは不動産購入で失敗しないためのポイントをチェックしていきましょう。
希望する条件を明確にする
不動産購入において、まず大切なのは希望条件を明確にすることです。不動産は無数にあるので、条件を絞ってから探さないと時間がかかってしまう場合があります。
- 希望の地区(通勤・通学、利便性、治安など)
- 希望の広さ、間取り
- 予定している購入時期
- 築年数や設備
- 近隣環境(公園、スーパー、病院など)
すべての希望条件が揃った不動産が見つかることは、なかなかありません。妥協しなければならない項目が出てくることもあります。そのため、希望条件には優先順位をつけておきましょう。
妥協する場合もどこまでであれば妥協できるかを具体的に決めておきましょう。優先順位をつけておくことで、いざ不動産を検討するときにも落ち着いて判断することができます。
予算を立てる
物件探しを具体的に始める前に、おおよその予算を把握しておくことが重要です。
まずは、自己資金のうち頭金をどれくらい用意できるかを把握しましょう。頭金が多ければ多いほど、住宅ローンの負担が軽くなります。
また、「毎月いくらまでなら返済できるか」「住宅ローンの借り入れはどれくらい可能か」も合わせて把握しておくと予算が立てやすいです。金融機関やファイナンシャルプランナーや住宅ローンアドバイザーといった専門家に相談してみましょう。いきなり金融機関の窓口に行くのは気が引けるという方は、住宅ローンセミナーや住宅ローン相談会へ足を運んでみるのもひとつの手です。
信頼できる不動産会社を選びましょう
不動産の購入では、信頼できる不動産会社を選ぶことが重要です。初めて不動産を購入する方は、分からないことだらけなので不安なことも多いでしょう。そのようなときに、気軽に質問できる担当者がいると心強いですね。
- できるだけ難しい専門用語を使わず、分かりやすい言葉に置き換えて話をしてくれるか
- 希望を把握して真剣に考えてくれるか
- 話をはぐらかしたり、曖昧にしたりしないか
- 購入後のことまで考えてくれるか
特に地元密着型の不動産会社は地域とのつながりが強く、不動産の地域性や利便性、地域の成り立ち、歴史など様々な地域情報に精通しています。不動産選びにも役立つさまざまな話を聞くことができるでしょう。
不動産物件選びのポイントをおさえる
相場を調べる
相場よりも高い金額で不動産を購入してしまって後悔したという方は多くいます。不動産はそのときのニーズによって値段が変わるため、決まった価格はありませんが、損をしないためにも、目安となる相場を事前に調べておくことが重要です。
相場を調べる方法はいくつかありますが、最近では、インターネットで不動産価格を簡単に調べられるようになっています。希望条件と似た物件を探し出して、比較することから始めるとよいでしょう。
周辺環境をチェック
実際に住んでみると「騒音がうるさい」「渋滞がひどい」などの問題が出てくることがあります。そのため、実際に足を運んで周辺環境をチェックすることが大切です。
周辺を徒歩や自転車で散策することで、騒音や治安などの問題に気づくことができ、公共交通機関へのアクセスやスーパーや銀行、病院などの周辺施設を確認することができます。
また、周辺環境のチェックは一度きりではなく、曜日、時間帯、天候などの条件を変えて複数回行なうことも大切です。
例えば、日中と通勤ラッシュの時間帯では、交通量が大きく異なることがあります。昼間は人通りが多く賑やかでも、夜になると人通りが少なく治安が悪くなることも考えられます。日当たりも時間帯によって異なります。
手間はかかりますが、実際に足を運んで何度も周辺環境を確認することが失敗しない物件選びのポイントです。
災害リスクをチェック
長く住み続ける場所だからこそ、災害に強い場所を選ぶことは非常に重要です。
周辺のハザードマップは必ずチェックしましょう。ハザードマップとは、その土地における洪水や土砂災害、地震などの自然災害のリスクをまとめたもので、基本的には各地方自治体のホームページで確認することができます。
実際の物件を見て確認する
希望条件に近い不動産を見つけたら、必ず下見をしましょう。不動産は高額な買い物になるため、後悔や失敗をしないためにも下見は必須です。条件にぴったりな物件でも、実際に見てみると、「思っていたのと違う」となる場合も多いです。
中古物件や完成している戸建て住宅やマンションの場合は、日当たりや、壁の防音性、家具や家電を置けるかなど物件自体のチェックの他に、郵便ボックス、駐輪場、ゴミ捨て場などを確認して住民のマナーをチェックすることも大事です。
信頼できる不動産会社に相談しましょう!
今回は不動産購入を失敗しないためのポイントを説明しました。ぜひ、不動産購入前の注意点として、参考にしていただければ幸いです。
これから初めて不動産探しをされる方は、専門的なことがわからず不安なことも多いのではないでしょうか。そんなときは、信頼できる不動産会社に相談して不安や悩みをひとつずつ解決していきましょう。
不動産探しでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。