
小松市中心部にひっそりと佇む古民家。その重厚な瓦屋根と木の扉の向こうに広がるのは、古書の香りと珈琲の芳ばしさが溶け合う、まさに「癒やしの空間」。「こまつ町家文庫」は、古い町家が持つ魅力を最大限に活かした、心安らぐ古本カフェです。
古い町家が織りなす「特別な時間」


「こまつ町家文庫」は、小松市に現存する美しい古民家「こまつ町家」をそのまま活用しています。一歩足を踏み入れると、時がゆっくりと流れるような落ち着いた雰囲気に包まれます。特に印象的なのは、古民家ならではの大きな吹き抜け。開放感がありながらも、使い込まれた木の柱や梁が、この場所が紡いできた長い歴史を物語っています。どこを切り取っても絵になる空間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる、まさに隠れ家のような存在です。

今回、代表の金田 奈津代(かねだ なつよ)さんにご案内いただきました。金田さんのお話からは、この古民家への愛情と、訪れる人々に心安らぐ時間を提供したいという温かい想いが伝わってきました。
店内には厳選された古書が並び、その中からお気に入りの一冊を見つけて、ゆったりと読みふけることができます。お茶を片手に本の世界に没頭する時間は、デジタル疲れを感じる現代人にとって、かけがえのない贅沢となるでしょう。
喫茶とランチで心ゆくまで味わう
こまつ町家文庫の魅力は、その空間だけではありません。充実した喫茶メニューと、こだわりの詰まったランチも大きな魅力です。
香り高い珈琲や紅茶はもちろん、季節ごとに変わる自家製スイーツなど、読書のお供にぴったりのメニューが揃っています。
そして、多くのファンを魅了しているのが、日替わりで提供されるランチです。平日のランチは事前予約制なので、訪れる際は必ず予約を忘れずに。特に土曜日はこだわりの絶品メニューを味わうことができます。
「自家製濃厚くるみダレのくるみ蕎麦」

この蕎麦は、なんとこまつ町家文庫の専属蕎麦職人・良(りょう)さんの手打ち蕎麦! 丁寧に打たれた蕎麦は、コシがあり喉越しも抜群です。そこに、香ばしいくるみを贅沢に使った濃厚な自家製くるみダレが絡み合い、一度食べたら忘れられない奥深い味わいを生み出しています。
「龍助丼(りゅうすけどん)」

こちらは、近所にある老舗「中出精肉店」のこだわりの焼豚を贅沢に使用した逸品です。中出精肉店の本格焼き豚は厳選した能登豚を選び抜かれた炭で2時間以上かけて焼いており、50年以上継ぎ足しの秘伝のタレを使って仕上げています。
どちらも、こまつ町家文庫でしか味わえない、地域とこだわりが詰まった特別なランチ。土曜日も確実に味わいたい場合は、事前予約が確実です。
贈る相手を想う「世界文学ジャム全集シリーズ」

こまつ町家文庫でぜひ注目してほしいのが、ギフトにも最適な「世界文学ジャム全集シリーズ」です。
これは、世界の名作文学のタイトルになぞらえて命名されたユニークなジャムのシリーズ。例えば、『赤毛のアンのいちごジャム』や『星の王子さまのレモンジャム』など、本好きにはたまらないネーミングセンスが光ります。
もちろん、名前だけでなくその品質も抜群。無添加・無着色にこだわり、できる限り生産者の顔が見える地元産の素材を厳選。季節ごとの旬のフルーツや野菜を使用しているため、その時々で異なる味わいが楽しめます。贈る相手の好きな文学作品に合わせて選ぶのも楽しいですね。
広がる「こまつ町家文庫」の世界


今月隣の建物も店舗として拡張されました。工房が広がり、豆乳ソフトクリームの提供も始まりました。あっさりしていながら濃厚な味わいの豆乳ソフトクリームは特にこの暑い夏には最高でした。
小松で味わう、古民家ならではの癒しと美食
小松市を訪れた際には、ぜひ「こまつ町家文庫」に足を運んでみてください。古民家の温かい雰囲気の中で、お気に入りの本と美味しい食事、そしてここでしか出会えない特別なジャムを見つけることができるでしょう。
アクセス情報

店名 | こまつ町家文庫 |
住所 | 石川県小松市八日市町46 |
営業時間 | ウェブサイトの営業カレンダーをご確認ください |
ウェブサイト | https://machiya-bunko.com/ |
インスタグラム | https://www.instagram.com/machiyabunko/ |
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